医療事務の仕事
医療事務は、病院などで行われる事務作業全般のことをいいますが、一般の会社の事務作業とは大分異なります。
医療事務にも、それぞれの業務があり、大きく5つに分類されます。
・受付業務
受付では、診察券や保険証を預かる、新規の場合は診察券を発行する、診察室に患者さんを案内する、診察終了後、診療代金を計算して患者さんに請求するなど、患者さんがスムーズに診察をうけられるように準備をします。
医療事務の仕事として第一に挙げられることです。
受付は医療事務職員の中で、最も患者さんと接する機会が多いといえます。
・医事課業務
医事課では、患者さんの会計の際に必要な事務作業をしています。
その中の最も大切な業務が「レセプト」です。
「レセプト」とは、診療報酬明細書のことで、患者さんに対しての治療内容、検査の有無、検査の内容、処方した薬など、診療内容についてまとめられたものです。
日本では、ほとんど全ての人が何らかの医療保険に加入しています。
そのため、病院などの診療費は、患者さん本人と、その患者さんが加入している医療保険団体(保険者)が負担することになります。
例えば、社会保険の場合では、かかった医療費の3割を患者さんが、残りの7割をその患者さんが加入している保険者が負担することになります。
レセプト業務とは、患者さん一人ひとりのレセプト(診療報酬明細書)を作り、その患者さんが加入している保険者に、診療報酬を請求するまでの作業のことです。
・外来クラーク・病棟クラーク
外来クラークでは、外来患者さんの受診の受付、案内、カルテの準備、検査データやX線フィルムの整理などを行います。
病棟クラークでは、各医院内の各病棟で、入・退院の手続き、病棟の案内、入・退院患者の台帳整理、検査伝票や日報の整理、看護師の勤務表管理などを行います。
受付が病院の総合受付だとすると、外来クラークや病棟クラークは部署別受付ということになり、医師、看護師など、医療スタッフとの対応が多くなります。
・医療秘書業務
規模の大きな病院には、多数の診療科があり、医師や看護師の数も多くなります。
それらの方々の業務を管理・サポートするのが医療秘書になります。
医療秘書は、医療事務の技能だけでなく、秘書としての技能も必要とするため、専門性の高い業務になります。
これらの5つの業務はそれぞれが連結していて、病院によっては、受付が外来クラークや病棟クラークの業務を行ったり、医事課が医療秘書の業務を行ったりしていることもあるようです。