これからの医療事務
2001年に、厚生労働省が「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」を発表して以来、医療機関のIT化も急速に進みました。
そのIT化の代表的なものが、電子カルテと電子レセプトです。
従来、医師によって手書きで記入されていたカルテは、端末で即時に検索、入力することができる電子カルテへと姿を変えています。
電子カルテの導入により、毎日何十、何百人と来院する患者のカルテを探し出す手間や、保管に必要なスペースなどが大幅に削減されました。
レセプトでは、すでにコンピューターでの処理が当たり前となっていましたが、最終的には書類で提出されていたものが、電子レセプトにより、データの状態で提出することができるようになりました。
電子カルテや電子レセプトなど、パソコン操作は、医療事務の仕事に欠かせないスキルになっています。
また、高齢化社会に対応するかのように、医療施設の数も増え続けています。
医療施設が増えているということは、医療スタッフを必要としている職場が増えているということです。
医療事務の職場は、病院だけでなく、町の診療所、歯科医院、調剤薬局などたくさんあり、医療事務の技能は、さまざまなところで求められています。
日本商工会議所の「人材ニーズ調査」の結果によると、医療事務を求人している法人が、医療事務職員に求める基本スキルは、他者・組織理解、信頼構築、継続学習などが重視されているようです。
医療の現場では、さまざまなタイプの専門家が働いています。
そんな医療の組織の中で、高い信頼関係を築けること、勉強し続ける向上心をもつことができる人が求められるということです。
仕事のスキルももちろん必要ですが、細やかな気配りができることも欠かせない能力で、大切なのは患者さんや、その家族を思いやる心だということも、忘れないでおきましょう。