医事課業務「レセプト業務」
幅広い医事課の業務の中で重要なものがレセプト業務です。
レセプト(診療報酬明細書)とは、医療機関が医療費の保険負担分の支払いを、公的医療保険団体(保険者)に請求するために発行される、医療費の明細書のことで、診療内容や、薬の費用などが記載されます。
医療費の一部は、自己負担額として患者さんから直接支払われ、残りの医療費は、保険負担分として、審査支払機関による審査の後、患者さん本人が加入する保険者から支払われます。
つまり、レセプトは医療機関が提出する個人ごとの医療費の請求書ということになります。
レセプトの作成とは、1回の診察ごとに書かれた会計カードを基にして、患者さん一人ひとりの1ヶ月分の診療報酬を書き起こす作業をいいます。
医療事務職員にとっては基本中の基本といえる重要な業務です。
コンピューターを使ったレセプトの作成は、機械が自動的に集計してくれるので、それを出力することになります。
レセプトは、「記号・番号の誤り」「資格喪失後の受診」など、基礎データの書き間違いや、保険証の未確認により、差し戻し(返戻)されることがあります。
差し戻されると、当然その分の入金は遅れてしまいます。
その返戻を防ぐため、医療事務職員は、時間をかけて慎重にレセプトを点検します。
それと同時に、診断内容と疾病名の不一致や、記載漏れがないかなどを、医師にチェックしてもらいます。
これは、患者さんの病名に対して行った治療が、妥当なものと認められない場合、その分の診療報酬が支払われなくなること(査定)があり、それを防ぐために行われます。
次に社会保険、国民保険に分けて、1ヶ月分の診療報酬請求書を作成し、診療報酬明細書とセットにしたものを、「国民健康保険団体連合会」「社会保険診療報酬支払い基金」といった審査支払機関に提出します。
そして、この審査に通ることによって、初めて医療機関に診療報酬が支払われることになります。
レセプトの作成方法や提出方法は、大きく分けて3通りあります。
・手書きでレセプトを作成し、提出する方法
・レセコンでレセプトを作成し、プリントアウトして提出する方法
・レセコンでレセプトを作成し、MOやフロッピーディスクなどの電子媒体で提出する方法
レセプトは、紙、フロッピーディスク、インターネットを使ったオンラインでの提出が可能で、近い将来すべてのレセプトを、オンラインで提出することになるでしょう。